仕事ができる社員、できない社員:吉越浩一郎

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書籍から学ぶこと

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書籍の帯に書かれた「私が経営者として絶対に手放さなかった社員とは---?」という言葉に引かれて購入した書籍。

まずは締め切りを設定。
成長する人は、自分を追い込むために必ずデットライン(締め切り)を設定し、8割くらいの完成度で進める。確かに、ずっと先延ばしにしても、成果は上がらない。これからは一つ一つの課題にデットラインを決めて行こう。

成功に必要な要素は集中力。
これまで集中してきた経験を思い出すと、十分な睡眠を確保して、ある程度の雑音がある環境(カフェ)にいて、締め切り間近な状況である。このような状況に常にいると疲れしまう。だから、ONとOFFの時間をしっかりと分けることが重要だ。


最後は情報の共有化。
個々から得られた成功体験を全員で共有することで、成功するスピードは一気に加速される。8割新しいことをして、2割を周りの人のために指導する、という習慣がつくと、仕事がもっと効率的に動くのではないか、っと感じる。まずは、自分から率先して、情報の共有化を行おう。


「苦しむことによって人は自ら育つもの」という言葉にじーんと胸を打たれる。

今は辛い、と思ったときは、これは成長のための大きな一歩だとポジティブに考えよう。

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☆引用箇所☆

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人間は、逆境にあるときに育つものです。だから一流の人は、自分を逆境に置こうとするし、その結果伸びていくのです。逆境を自分の力で乗り越えようとするとき、人は大きく成長します。


アメリカ軍において、「上司として、リーダーとして必要なもの」は下記の3つ。

  • 分析力
  • 常識力
  • 判断力

まず、物事を徹底して分析し、その上で常識を持って正しく判断することができれば、物事はうまくいきます。


「なぜ」を突き止めていくと、論理的に考えられるようになります。また、「なぜ」と質問を発し、物事を分析する事によって適切な判断を下すことができる。

「処理能力」とは、具体的に言うと「判断力」のことです。判断力というのは、単に「どちらが正しいのか」を決めることではなく、「こちらの方向性で行こう」「このやり方でやってみよう」と思い切ること、割り切ることも含まれます。

常に「スピード」を意識して仕事をする。
どんどん判断し、仕事に決着をつけていく。


何か事を動かそうとすれば、摩擦が起き、抵抗が起きます。物事は、最初にそれを動かし始めるまでが一番大変なのです。いったん動き始めてしまえば、「慣性の力」が生まれてスムーズに回り始めます。


集中力を高めるための一番いい手段は、終わらせる時間を設定することです。締め切りが背後に迫っていれば、いやがうえにも集中力はあがる。自分を上手に追い込む一番の方法が「時間のデットライン」を設定すること。

集中力を上げるための条件と方法

  • 睡眠が十分であること
  • 静かに仕事ができる環境が整っている
  • 仕事に「デッドライン」が設けられ、締め切り間近な状況


問題解決や戦略を練るとき、まずすべての情報を共有化して、次々に情報を積み上げていく過程が必要です。積み上がったその先に、解決法や解決案、結論などが導き出されます。ですから、とにかく「共有化の努力」をしなければならず、その点においてコミュニケーション能力は欠かせません。


「伝える力」がなければ、自分の考えていること、思っていることは伝わりません。正しい情報も伝えられません。逆に、「伝える力」のある人は、周りからの協力を得やすくなる。

努力が報われるのは、成功そのものによる達成感に自分自身がひたる瞬間です。努力が大きければ多きほど、達成感も大きくなる。

何でも話せる企業風土を作ることは、経営者や上司にとって必須の課題であり、とても重要なこと。

  • Fairness 公平性
  • Transparency 透明性
  • Openness オープンさ
  • Frankness 率直さ

あくまで本音で動けることが大切であり、会社は社員が本音を率直に出せる体制を整えるべき。

苦しむことによって人は自ら育つもの。

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■目次■
タイトル:仕事ができる社員、できない社員:吉越浩一郎
1章 こんな「考え方」ができる人
2章 なんな「週間」がある人
3章 この「能力」を持っている人
4章 この「仕事の基礎」を守る人
5章 この「要領」をつかんでいる人
6章 こんな「性格」をしている人
7章 こんな「価値観」で動く人

仕事ができる社員、できない社員

仕事ができる社員、できない社員