サムスンの決定はなぜ世界一速いのか 吉川良三

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☆赤線箇所☆

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誰もやっていないからこそ、自分でやる
利益を出すため、勝利者になるためには、そういう姿勢こが大切です。
だからこそ、求められるのは、"決定の速さ"になるのです。

見える化」とは、商品企画、デザイン、設計、製造、生産管理、資材や品質の管理、営業、アフターサービス担当の各部署はもちろん、海外の事業所や部品メーカーにいたるまで、製品に携わっている全ての人が、必要なときに必要な情報のすべてを見られるよう状況にしておくこと。

松下幸之助の「商い心」
1. お客様大事の心
2. お客様の声を聞く
3. 使う人のみになり、魂を込めたものづくり
4. 損して得取れのサービス心
5. 儲からなければ意味は無いという利益観

アップルにしても、自分たちで「もの」を考え、「つくり」の部分は海外に任せるようなやり方になっています。

"開かれたものづくり"観では、「製造業の生産現場」に加えて、「製造業の開発・購買・販売現場」にまで視野を広げて、考えなければならない

お客様が何を望んでいるのかを考え、他社には無い特徴のあるものを提供していくことで、後発でありながらも、あっという間にシェアを伸ばして行けたのです。

「もの」を考えるということは、"消費の本質"を考えることであり、それがそれぞれの企業の今後の鍵を握る。

多様化した市場のニーズに合わせた商品開発をしていくことがまず有効です。
可能な限りの情報を集め、何が売れる商品になるのかを考えれば、「高い技術力」がある分だけ、競争を優位に進められるはずです。

日本の経済が浮上して行けるかどうかの鍵を握るのが、「インフラ関連/システム輸出事業」です。

大切なことは、考えること、悩むことです。
真剣に考え、真剣に悩めば、アイデアは生まれます。

地球上で生き残って行けるのは、"強い生物ではなく、環境に最もうまく適応した生物"です。

他産業や他企業と連携しての人材育成は、日本の産業全体を蘇らせるだけでなく、個々の企業がグローバル競争に勝ち抜く準備を整えていくことにもなるのです。

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■目次■

タイトル:サムスンの決定はなぜ世界一速いのか 吉川良三
1章 「意思決定の速さ」が無ければ生き残れない時代
2章 決定のスピードと情報管理でビジネスを制する
3章 危機におけるリーダーと組織の役割
4章 グローバル時代の「ものづくり」
5章 これから日本はどこへ向かうべきか

サムスンの決定はなぜ世界一速いのか (角川oneテーマ21)

サムスンの決定はなぜ世界一速いのか (角川oneテーマ21)